大手製薬会社、週休3日制を導入
大手製薬会社が最近週休3日制にするという記事がありました。入社3年未満と管理職を除いた社員が選択できるとし、週休3日制になるが給与は8割にするそうです。
増えた休みは、介護、子育て、学習、副業をすることで、そこで得た経験や知識を会社に活かしてもらいたいということだそうです。
厚労省の統計では約10%
週休3日制を導入している企業はかなり増えてきてます。
厚労省の統計によると令和2年で約10%の企業が週休2日制より休日が多くなっています。
週休3日制の企業
週休3日制を導入している企業の例です。
佐川急便
正社員のトラック運転手。給与水準は週休2日制と変わらず。但し、就業時間は2時間多くなる。兼業OK。
多様な働き方があることで運転手を確保、人手不足の解消が目的。
Yahoo!
介護・養育理由の退職を減らすため、養育・介護目的の社員を対象に導入。
ファーストリテイリング
地域正社員対象。1日10時間×土日を含む週4日の勤務形態に。育児、介護、勉強等、自分のライフスタイルに合わせて働き方を変えることが可能。
日本IBM
優秀な人材の流出を防ぐため、仕事と生活の両立が図れる「短時間勤務制度」がある。パターンはいくつかあるが、勤務時間に応じて給与は減る。
ファミリーマート
週30時間以上の勤務を条件に週休3日制が選べる。全社員対象に親の介護といった理由を条件としている。
まとめてみると
導入している企業をまとめてみると、
1.育児や介護を条件とする。人材の流出を防ぐため。
2.学習や副業できるようにする。人材の価値を高めるために。
3.労働時間の減少に応じて給与は下がるところが多い。
4.労働時間が削減されても、効率的な働き方やフレックスタイム制導入で生産性を下げない。例えば土日日が忙しい企業では土日出勤を基本とした「週休3日制」にしている。
ということになります。
導入した企業が困った状況になったとは聞いていないので、「週休3日制」は案外良い制度なのでしょう。
逆に生産性が上がったりすれば、「週休3日制」を導入する企業は益々増えるでしょう。
働きすぎ、長時間残業は過去の話かな
ほんの数年前、日本企業の働きすぎ、長時間残業が大問題でした。深夜残業、サービス残業は当たり前、遅くまで残業するのが美徳のようなそんな社会だったはずです。
コンサルティングでも「超過残業」を取り上げたことがあり、残業時間が多いところの仕事内容を徹底的に調べて、改善に向けた取り組みの報告をしたことがあります。
報告されたところの社員は、「仕事が忙しいから仕方がない。」とか言うわけですが、本当のところは「残業代が欲しいから。」といったところがあったという感じでした。残業代もかかってますから長時間残業したところで、生産性が上がっているわではではないと思います。
「先進国に比べて日本は働く時間が多いわりには生産性は低い。」と言われていましたが、理由はよくわかります。
働く時間が減って、生産性が上がればいいのでは
長時間残業しても生産性が上がるわけではありませんでした。「週休3日制」で労働時間が減ったとしても生産性は下がらないとしたら、それが一番良いと思います。
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