予実分析を目実分析に!
簿記を習うと予実分析という言葉が出てきます。これは予算値と実績値の比較分析であり、現場部門の管理会計分析に使われています。
この予実分析は予算消化が確実に行われているか実績値で確認するものです。
僕は、収益改善のための費用削減の取り組みを評価するにはこの予実分析は使えない、と思っています。
僕の考えは次の通りです。
予算値は各部門が実行計画で策定しますが、この数値は予算を計画どおり消化するためのものです。
事業部は往々にして、業務を執行しやすくするため実行計画の数値を多めに見積もりたがります。
実行計画が認められると、予算値というお墨付きになり、結局は費用を多く使うことになっています。
多く見積もられた費用の消化実績を予算値と比較しても、予算を確実に消化していることの確認にすぎず、費用節減にはなりません。
だからコンサルとしての僕は、予算値ではなく費用削減を目指した目標値を設定します。
そして、この目標値を過去の月別実績値を参考に月別目標値にし、それを毎月の実績値と比較することで、費用削減にどれだけ取り組んでいるのかわかるようにしています。
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