システム開発の外注、見積もりは怪しい?
コンサルしてる会社がシステム開発をしている場合があります。
開発内容を説明するわけにはいきませんが、その会社にシステムエンジニアがいるわけではないので、システム開発を丸ごと外注してます。
外注業者からシステム業務に関する見積もりがその会社に提出されますが、どうもその見積もりが怪しい。
過大に見積もっているのではと思われるわけです。
発注者側でシステム開発を積算し予定価格を設定し、それと見積額を比較すれば良いのですが、システム開発を積算する能力がその会社にないのです。
システム開発の積算、予定価格算定はできる!
㈶経済調査会が「積算資料」を発行してますがその中に、システム開発に関する技術者単価があります。だから工数に技術者単価を乗ずれば、技術者に応じた金額が算出されます。各技術者の金額を合計すれば予定価格が算定できます。
その予定価格と見積額を比較すれば、外注業者がぼったくっていないかわかるわけです。
そういう簡単なことすらしない会社は多いでしょう。システムのことが全然わからないから、外注業者の言いなりになっているわけです。
システムに関する技術者標準単価
システムに関する技術者は通常4っつに分かれています。
・プロジェクトマネージャー
・SE(システムエンジニア)1
・SE(システムエンジニア)2
・プログラマー
(それぞれの技術者の役割は、ブログに書くのが面倒なので自分で調べてください。)
それぞれに標準単価があります。この単価は経済調査会が多くのシステム会社から入手したデータを元に作られてますからかなり信頼性が高いものでしょう。
なお、会社の規模や地域によってその単価は異なります。
会社の規模、従業員数で表していますが、、、大きいほど諸経費がかかりますから技術者単価は高くなっています。
大きな会社だとシステム開発が確実にできますし、より価値の高いシステム開発ができる可能性もありますから、単価が高いのは保険と考えれば良いかもしれません。
外注業者に見積内容を問いただす?
とにかくこれくらいの積算はやるべきでしょう。予定価格に対して見積額が非常に高いようだったら、外注業者に、「何故そんなに高いのか?」ヒアリングをしましょう。外注業者にはそれなりの理由があるかもしれませんから。(必ずしも「外注業者がぼったくっている。」と言っているわけではありませんよ。)
工数は積算できない?!
工数については、システムを直接やってないと算出するのは難しいでしょうね。
通常は、
1.要件定義
2.外部設計
3.内部設計
4.プログラミング
5.単体テスト
6.総合テスト
7.運用テスト
とステップがあります。それぞれのステップにかかわる技術者に必要な日数となるわけですから、実際に携わっていないと工数算定は難しい。
要件定義はプロジェクトマネージャーが主にやるんだくらいのことはわかりますが。
このステップごとの工数については、外部業者に質問すればいいでしょう。提案書に基づいて、各ステップにかかわる技術者とその工数が納得のいくものになるのか、質問しましょう。
質問に納得のいく回答があれば、その見積書は妥当なものと考えて良いでしょう。
外注業者の見積書を鵜呑みしない
とにかく、外注業者の見積書を鵜呑みしない。自分で標準技術者単価を用いて積算してみる。そして工数については納得のいくまで外注業者に質問する。
僕はこの方法をお勧めしてます。
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