デジタルトランスフォーメーション(DX)、何?

コンサルタント

最近、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が、コンサルしている会社の中で使われるようになってきてます。DXというものの基礎的なことを知っておこうと思い、デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?で勉強させてもらいました。

この内容を整理しコメントを入れてみました。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは何か?

現代社会では電子的なデータが様々なところで使われていますが、これを上手く活用し変化に対応するメカニズムを作ることで価値を創造することができるようになります。

この現象を日本ではDX(デジタルトランスフォーメーション)というわけですが、実は日本以外ではDXはメジャーな言葉になっていません。

日本ではDXと騒がれていますが、アメリカではGAFAに代表する企業が十分にDXを体現していますよね。

エリック・スルターマンというスエーデンの教授が、「デジタルトランスフォーメーションとは、ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること。」と定義しています。

ちょっとわかりにくい感じがしますが、トランスフォーメーションには、「何かと何かを変える変革」という意味があり、デジタルデータといった情報技術が現実の世界に融合して新しい変化が起きているとすればわかりやすいです。

ITの浸透でこういったブログを作って発信できていますから、30年前にはなかった便利な世の中になったと実感しています。

更に深堀して(DXと企業戦略)

このDXを企業戦略と結びつけ深堀してみます。

産業構造の劇的な変化と新競争原理の予測

現代は第4次産業革命と言われてますが、デジタルテクノロジーによる変革で産業構造は大きく変わろうとしています。

変わろうとしている時にどのような価値を提供できるのか考えなければならないわけで、新しい競争原理、つまり新しい価値を提供できたものが勝者となる、これを予測する必要があります。

アメリカのGAFAのような企業が日本にはないことを見たら、競争原理では日本はアメリカにかなり遅れていることになりますね。

コアコンピタンス活用によるポジション達成のための戦略策定

自社のコアコンピタンス(他社がまねできない圧倒的な強み)を活用し新しい価値を提供することで発展していくことができる戦略を策定します。

コアコンピタンスを活用し新しい価値を提供していくことは、十分考えられるますね。

先行優位性ではなく、先着優位性の戦略策定

早くビジネスを始めて先行優位性を持っていても勝ち組になれないことが多いわけで、早く到達し自分達のテリトリーを築き上げ他社に侵食されない状況を作ってしまう先着優位性の戦略を策定することが重要になってきます。

他社に侵食されない状況を作り上げるというのは、難しいでしょうね。

新しい価値やサービス創造のための事業・組織、意識・制度の変革

新しい価値やサービスの提供は、今までの組織や事業の形では難しいので、組織や事業には変革が必要になってきます。これは経営視点で変革していくもので、現場の視点では難しいでしょう。

企業には組織風土があります。変革の中でトップダウンで実施していくときには、現場の理解が得られないということはよくありますね。

IT活用パターンとの比較で捉えると

デジタルトランスフォーメーションをIT化の角度で見ると理解が更に広がります。

IT化、標準化

IT化は様々な分野で活用されていますが、IT化の目的は生産性の最大化や品質の最大化となっています。この目的を実現するためには、手順、プロセス役割が業務フローとして決められています。この業務フローの業務を支援するのがコンピュータでした。

改善

業務フローは、無駄を排除したり品質を向上させるために耐えず改善していきます。プロセス全体を理解し目的意識をもって全体最適を図ります。

生産性・品質最大化のためにITを活用した業務フローで業務を行っています。ま絶えず改善し全体最適を図るわけですが、ここは僕のコンサルの仕事となっています。

イノベーション

改善は既存のプロセスの中で行うものですが、イノベーションは全く新しい価値の創造です。

新しい価値の創造は誰もがまだ気づいていないもので、中長期の競争優位性に結び付きます。これを実現するためには、課題定義力や顧客行動観察、デザイン思考といったスキルが必要になってきます。

デジタルトランスフォーメーション

イノベーションによって新しい価値が創造されるわけですが、今までの組織では整合性が取れないから上手く価値が創造されないことが多いでしょう。

新しい価値を提供できる組織となる必要があり、更に連続的にイノベーションが起き、高度な環境変化に対応できる組織になることが重要です。

デジタルトランスフォーメーションでイノベーションを産み出し続け、環境の変化に対応し続ける組織になれるかどうかキーポイントでしょう。

そのためには変革が必要だということをトップが決断し、組織と組織文化の再構築、管理システムの再構築、これらをきっちりやっていくが求められます。

今までの日本の企業には、イノベーションを産み出し続け、環境の変化に対応できる企業は、ほとんどないような気がしますが、、、

まとめ

ここまでのところをまとめてみました。

1.DX(デジタルトランスフォーメーション)は日本でメジャーな言葉になっていますが、この言葉の定義は、「デジタルデータといった情報技術を活用することで今までの世界を変革しより良い世界を創る。」ということになります。

2.デジタルテクノロジーの変革で産業構造が大きく変わる中で、企業はコアコンピタンスを活用し、他社に侵食されないポジションを築くといった先着優位性の戦略を策定する必要があります。

3.生産性・業務品質最大化のためコンピューターを利用した業務フローを作成し継続的な改善を行うことで全体最適を図ってきたのが今までのIT化です。

これからは更に、デジタルトランスフォーメーションによりイノベーションを起こし新しい価値を創造し続けることが重要になってきていて、組織・文化・管理システムの再構築をトップが決定しなければならなくなります。

デジタルトランスフォーメーションを理解していくと、このデジタルトランスフォーメーションに上手く乗り、新しい価値を創造し続ける組織に再構築する企業というのは、今までの日本の企業ではかなり難しい気がします。

モノづくりといった中小の製造業に求めるのは酷でしょうね。最先端のIT企業、若い社員だらけの企業だったらこういうことは可能なのでしょう。

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